それは逃避ではなく、回帰への引力を感じる者のために。

ゆっくりと歩き、誠実に語り、存在によって記憶する。

共に歩むのは、一度に十二名までの魂。

歩むのは、日本の聖なる道—

導くのは、 母なる神 霊的な師 瞑想者 ヨガの指導者 直感の人 コーチ 癒し手 シャーマン

舞台ではなく、場を保つ者。

宗派は問わない。問われるのは「今ここ」に在ること。

これはリトリートではない。ツアーでもない。

これは巡礼。

ただ動くためでなく、魂が動かされるために。

歩くということ

日本では、巡礼は大地に刻まれている。

四国の八十八ヶ所。

熊野古道の古の道。

そして、静かな叡智が語る：

意志よりも、環境がすべてを超える。

十〜十二日間の旅路。

宿から宿へと、軽やかに歩く—持つのは日帰り荷物のみ。

荷物は先に運ばれ、心は今に留まる。

一日のリズムは、静かに整う：

歩く—気を巡らせ、思考をほどき、大地と触れる。

語る—互いに映し合い、二人で歩み、相手を変えながら。

坐る—沈黙が深まり、自然にその時が訪れたときに。

座って。立って。常に共に。

だが、これはプログラムではない。

固定されたカリキュラムもない。

導く者は、自らの道を持ち寄る—物語、静寂、アーサナ、そして存在。

起こることが、起こる。起きないことは、必要がない。

ある日は沈黙を招く。ある日は笑いがこだまする。

ある瞬間は共に。ある瞬間は完全にひとり。

歩みの中で、何かが静かに剥がれていく。

学ぶのではなく、思い出す。

真理を得るのではなく、覆いを脱ぐ。

何者かになるためではなく、

何者でもない自分へと還るために。

脱ぎ捨てられた皮を振り返らぬ、蛇のように。

日が暮れる頃、ひとつの卓を囲み、ひとつの会話を。

脇話も演出もない。ただ円—全体として。

湯が現れれば、湯に浸かる。

社が現れれば、礼を捧げる。

これは休暇ではない

これは深い内なる旅—身体を器とし、道を鏡とする。

どこまで深く入るかは、自分次第。

我らは器を用意する。残りは、あなたのもの。

「贈る」という実践

前路は、透明さと信頼によって成り立つ。

宿、食事、移動などの共通費用はすべて公開。

自分の分だけを支払う。加算も隠しもなし。

その先には、自由な贈り物の機会がある。

義務ではなく、感謝として。

心動かされた分を捧げてください：

導師へのお布施。

前路への寄付。

未来の巡礼者への贈り物。

それは支払いではなく、

この旅が開いた何かの反映として。

旅を続けるためではなく、

旅が与えてくれたものを分かち合いたくて。

それが、道を敬うということ。

波紋のように、広げていく。

巡礼が終わるとき、新たな何かが始まる。

歩みは、あなたの内に残る。

沈黙は、響きを残す。

在ることは、在り続ける。

もし、感じるのなら—

胸の奥のかすかな震え、

「はい」と囁く小さな声を。

ならば、時は来たのかもしれない。

道は、常にあなたの前にあった。

今、それがあなたに歩むよう求めている。

あなたの前に常にあったものへと歩むその道を—

私たちと共に。

千里の道も、一歩から

み ち を ゆ く

一 歩 踏 み 出 す